心理士・鈴木孝信の臨床日記

アクセスカウンタ

zoom RSS HRV試験的測定:TFT療法のビフォー/アフター

<<   作成日時 : 2010/08/07 22:37   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 3 / コメント 0

心拍変動測定器「チェックマイハート」(Dailycare社:トライテック社が日本の代理店です)を購入しました。健康の指標だと医学的に言われてきたが、その値の改善方法がなかった心拍変動ですが、TFT療法でその劇的な改善が得られることを確かめるべく、自分の心拍変動を測定した結果をレポートします。

心拍変動とは?
「ドク…ドク…ドク…」と心臓はたえず鼓動しています。心拍変動とは、この鼓動のリズムのことを指します。病床の患者の様子を測定するモニタ。鼓動の度に線は波打ちますが、その線の山と山の間隔は鼓動の度に変化してきます。その変化が心拍変動だと言うともっとイメージがしやすいでしょうか。

このリズムは一般的に規則正しいように思われがちですが、実はバラバラであることが分かっています。鼓動のリズムがバラバラであることが、人間の総合的な健康を示唆する指標であると言われています。

試験的測定

早速自分の心拍変動を測ってみました。ただ測るだけでは面白くないので、TFT療法を行い、その前後の変化に注目することにしました。





下がTFT療法前後の心拍変動の実際の測定値を表にしたものです。上がTFT療法前。下がTFT療法後です。赤で囲んでいる数値やグラフが分析の対象となります。


何が変化したのか?
TFT療法前後で何が変化したのか。まずは下の表をご覧下さい。



TFT前後で変化があったのは次の3点です。
1:主観的苦痛の度合い
2:SDNN
3:Total Power

1:主観的苦痛
測定時、ちょっと落ち込み気味。気力がやや湧かず、だるさを感じながらの作業でした。その苦痛を数字で表したものが主観的苦痛です。通常を0から10のスケールで苦痛を感じている人の感覚で数字にしてもらいます。今回僕が感じていた主観的苦痛は5程度です(0が苦痛がない。10がとても苦痛)。

この主観的苦痛がたった数分で2まで落ちました。言葉でその感覚を表現すると、軽くなり、霧が晴れ、元気が出てきて、やる気が出てきた、といったところでしょうか。これは僕にとっては驚くべきことではありません。TFT療法は瞬時に問題を改善する可能性を秘めている心理療法であり、それを幾度も経験しているからです。


2:SDNN
SDNN。これが最も着目したい数値です。TFT療法前のやや落ち込み気味の時のSDNNが34.29。これがTFT療法後に58.67まで改善しています。

SDNNは健康上の色々な問題と関係があることが知られています。例えば低いSDNNは、乳児死亡、乳児突然死症候群、エイズ感染、がん、心臓血管病、冠状動脈症、多発性硬化症、糖尿病、神経障害、脳損傷、肥満、常習的麻薬使用、少年犯罪、成人犯罪、行動障害など、ギラン・バレー症候群(神経の病で死に至る)起立性低血圧などとも関連しているようです。またPTSD、パニック障害、不安障害とも関連していることが分かっています。

右下のドットの集まりのグラフは、SDNNを視覚化したもののようです。狭い範囲に集中しているほど、心拍に規則性があり、つまり低いSDNNを意味します。TFT療法後では、ドットの範囲が広まっており、これはSDNNが向上したことを示しています。

ちなみに、SDNN50以下が「低い」と考えられます。


3:Total Power
Total Powerの数値は、疲れに関連するのではないか、と考えられています。そして今回の測定で、TFT療法前が539だったものがTFT療法後には1570と3倍近くになっていますよね。感覚的に体の重さや立ち込めていた霧が晴れ、疲れが解消したという体験から、Total Powerが疲れと関連していることが示唆されます。

またTotal Powerと関連して、HF Power、LF/HFについても触れておきます。Total Powerを分母、HFを分子にした数値が副交感神経の活動指標になると言われています。またLF/HF(LHが分母、LFが分子)が交感神経の活動の指標です。

交感神経と副交感神経が自律神経のバランスを担っています。単純に言うと交感神経が体を目覚めさせ、副交感神経が体を休めます。これらはバランスが取れていることが望ましいようです。そして今回僕が測った数値ですが、TFT療法前は交感神経指標が1.22副交感神経指標が0.27。TFT療法後は交感神経指標が1.31で副交感神経指標が0.24。変化はほぼなし、といったところでしょうか。もともと大きく標準からずれているわけでもなかったようですので。


結論として
試験的にTFT療法の効果も考慮しながら測定、分析してみましたが、予想通りの結果がでてほっとしています。つまり結論としては:
1:TFT療法は健康の指標だと考えられる心拍変動(SDNNまたは自律神経の指標)を急激に改善する効果がある。
2:TFT療法の効果は心拍変動を測ることで客観的に知ることができる。

ついでに言うと、心拍変動の数値には思い込や強く信じる心は影響しないことが知られています。今後も、それぞれの数値がどのような意味合いなのかということの理解を深め、臨床の客観的指標として有効に使っていきたいと思います。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(3件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
心理学研究関係
心理学関係の記事 ...続きを見る
心理士・鈴木孝信の臨床日記
2010/08/07 22:40
心拍変動について
HRV試験的測定:TFT療法のビフォー/アフター ...続きを見る
心理士・鈴木孝信の臨床日記
2011/03/24 14:14
心拍変動のLF/HF成分はTFT療法の有効度を示唆する指標となるか?
東日本大震災を受けて、物資やライフラインの回復に伴い、心のケアが重要課題となってくることが予測されています。ということで、死に直面するストレス(いわゆるトラウマ)の影響に対して高い即効性と治療効果が知られているTFT療法について知見をシェアしたいと思います。 ...続きを見る
心理士・鈴木孝信の臨床日記
2011/03/25 16:01

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文

著書・翻訳書の紹介

HRV試験的測定:TFT療法のビフォー/アフター 心理士・鈴木孝信の臨床日記/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる