心理士・鈴木孝信の臨床日記

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zoom RSS ボトムアップの心理療法

<<   作成日時 : 2014/04/29 14:03   >>

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「究極のマインドフルネスをもたらす眼」の心理療法、ブレインスポッティングの上級レベル3日間のトレーニングが終了。ブレインスポッティングの様々な使用例とスポーツ&芸術のパフォーマンス向上について指導を受けた。明後日から5日間の集中トレーニングが始まる。


認知心理学の分野ではトップダウンとかボトムアップという言葉がよく使われる。入力された情報をどのように処理するかの方法のことだが、ブレインスポッティングで言うボトムアップというのは、脳の構造的に、物理的に「下から上」に上がる情報のやり取りのことだ。脳の構造的に「下」とは、脊椎、脳幹、偏桃体等、人間の生存に関わる(呼吸など)動きをコントロールする原始的な脳。「上」とは、新しい脳で、思考等をする脳だ。

ブレインスポッティングは、この原始的な脳にアクセスすると仮定されていて、そのために原始的な脳の活性の結果である感情や体の反応に重きを置く。そして原始的な脳から新しい脳への情報の流れ、つまり、感情や体の感覚(原始的な脳の活性)から思考(新しい脳)へと結びつき、上下で活性が相互に起こると仮定するということだ。それによって、ワークの際に、癒しの結果である、例えばポジティブなイメージや適応的な考え等、が自然に浮かんでくる。

一方、トップダウン(新しい脳の活性から原始的な脳の活性につながること)は、ブレインスポッティングでは「非常に少ないし弱い」と考える。癒しの結果出てくるイメージや考えという結果を人為的に作ろうとしても、それが結果として定着することは難しいということだ。だから適応的な考えやポジティブなイメージをたくさんしたとしても、トラウマが活性すると感情体験はするし体も反応する。トラウマは原始的な脳を活性させるからだ、とブレインスポッティングでは説明をする。

適応的な考えや、良いイメージを「する」こと以外にも、言葉を介したコミュニケーションを「する」ことは、すべて「する」モード、つまり新しい脳を使うことになるので、トラウマを癒すことはできないとブレインスポッティングでは考える。だからボトムからトップへ行く方法でないと、トラウマは癒せないとブレインスポッティングでは考える。


この方法が、スポーツや芸術のパフォーマンスにも使われるのだが、その成果の全てが、原始的な脳へのアクセスによって成り立っている。この原始的な脳(特に脳幹)はマインドフルネス瞑想の結果密になることが分かっている(例えばこんな研究結果)。つまり、ブレインスポッティングは、仮定上、凝縮したマインドフルネス(脳幹を集中して働かせ続ける)をセラピーとして形にしたものなのだと僕は考える。






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